ネットワークデータの送受信(データ伝送)は、主に以下2つの伝送方法があります。
- シリアル伝送
- パラレル伝送
え?パワれるワールド??
違う
ネットワークデータ伝送の仕組みシリアル伝送
シリアル伝送は、1本の信号線にパルス状の信号を流す方式です。
>パルス状のイメージ
パルス状とは、一定の時間間隔で繰り返される波形の信号のことを指し、一度に1ビットのデータを送ることができます。
2進数の1桁を1bitと表現する
ネットワークデータ伝送の仕組みパラレル伝送
パラレル伝送は、
- 8~16本といった複数の信号線を
- 一度に8~16bit
といった単位でデータを送る方式です。
主流はシリアル伝送
パラレル伝送は複数の信号線を使うため、長距離をつなぐネットワークには向きません。
現在使われている通信網のほとんどがシリアル伝送を利用しています。
シリアル伝送は信号線が1本あれば双方向で通信が可能ですが通常の運用では、
- 送信用の信号線(Tx)
- 受信用の信号線(Rx)
といった2つを使います。
ネットワークデータ伝送のしくみ非同期通信と同期通信
データ通信の開始・終了にはそれぞれ以下のような取り決めがあります。
- 通信開始の合図:スタートビット
- 通信終了の合図:ストップビット
スタートビット・ストップビートが明示されることで、ゼロが続くデータ通信の際でも信号の有無を判別することが可能です。
非同期通信(調歩同期通信)とは
スタートビット・ストップビットのような、データ通信の開始・終了の合図を利用した通信方式を
「非同期通信(調歩同期通信)」
といいます。
ストップ・スタートビットのような通信方式は「非同期通信」と呼ぶのだな
同期通信とは
非同期通信に対し、クロック信号という同期通信を使ってデータ伝送を行う方法を
同期通信
と呼びます。
クロック信号とは、時計の秒針のように同じ間隔で送信する信号のこと。クロック信号のパルス(波上の信号)に合わせて送られます。
データ伝送方式の主な種類
伝送方式 | 特徴 |
---|---|
シリアル伝送 | 1本の信号線でデータを1ビットずつ送受信する |
パラレル伝送 | 複数の信号線でデータを複数ビットずつ送受信する |
非同期通信 | スタートビットとストップビットを使ってデータを送受信する |
同期通信 | クロック信号を使ってデータを送受信する |
半二重通信 | 無線機のように送信・受信が一方通行の通信方式 |
全二重通信 | 電話のように送信と受信が同時に行える通信方式 |