NetWork-protocol-Eyecatch

広告 ネットワークの基礎知識

プロトコルの意味をわかりやすく身近な例で説明する

プロトコルとは通信規約のこと。

  • 通信を行うデータの構成
  • データを確実にやり取りするための手順
  • 各種の決め事や基準

以上をまとめた総称です。

>プロトコルの総称となっているイメージ(マインドマップみたいな)

通信を行う決め事であるプロトコル

ネットワークでデータを送受しするには、

  • 送信側
  • 受信側

といった双方を意識する必要があります。

>データ送受信してるイメージ

ケーブル・CPU内部ではデータが流れているだけであり、

  • どこが宛先のデータなのか
  • どこが合図のデータなのか
  • どこからどこまでが本体のデータなのか

といった取決めが必要となってきます。

異なるプロトコルでは同じ機器でも通信ができない

この取り決めの総称が「プロトコル」と呼ばれ、例えば

  • メールを受信するためのプロトコル:POP
  • メールを送信するためのプロトコル:SMTP

といったように規格が決められており、それぞれが異なる規格では通信を行うことができません。

例えるなら日本語と英語でコミュニケーションがスムーズに取れないのと同じ。

そのために、プロトコルの種類が以下のような団体によって取り決められています。

プロトコルは標準化団体や企業独自に取り決められる

プロトコルは一般的に

  • ISO(国際標準化機構)
  • IEEE(米国電気電子学会)

といった標準化団体・業界団体・コンソーシアムなどで議論・検証を行って決定されます。

特に企業や自社のみで扱う製品については、独自で取り決められていることもある

また、インターネット技術の標準的な仕様書を記した文書として

  • RFC(Request for Comments)

といった技術情報や運用規則が定められています。

プロトコルの種類と一覧

プロトコルにはネットワークの階層ごとに様々な種類の規格・規約が存在します

LANケーブルで構成されたネットワークは、イーサネットプロトコルで通信として以下のようなプロトコルで区分けされています。

  • IP(Internet Protocol)
  • TCP(Transmission Control Protocol)
  • UDP(User Datagram Protocol)

上記を含め、主なプロトコルを一覧にまとめます。

プロトコル概要・用途
IEEE 802.3IEEEが規定するイーサネット規格のプロトコル。LANケーブルなどに使用されている。
IEEE 802.11IEEEが規定する無線LAN規格のプロトコル。Wi-Fiとして普及している。
IP(Internet Protocol)複数のネットワークを接続するためのプロトコル。インターネットを構成している。
ARP(Address Resolution Protocol)IPアドレスから各機器の持つMACアドレスを調べるためのプロトコル。
TCP(Transmission Control Protocol)インターネットなどで上位階層と信頼性を高め、通信を行うためのプロトコル。
UDP(User Datagram Protocol)インターネットなどで上位階層と速度や利便性を優先して通信を行うためのプロトコル。
POP(Post Office Protocol)メールを受信するためのプロトコル。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)メールを送信するためのプロトコル。
HTTP(Hypertext Transfer Protocol)WebブラウザとWebサーバ間で通信を行うためのプロトコル。
DNS(Domain Name System)DNSサーバにIPアドレスを問い合わせ、ドメイン名をIPアドレスに変換するプロトコル。
RARP(Reverse Address Resolution Protocol)MACアドレスからIPアドレスを調べるときに使うプロトコル。
PPP(Public Private Partnership)コンピューター同士が1対1の通信を行うための規約を定めたプロトコル。
主なプロトコルの一覧

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