ACCRINT(アクルード・インタレスト)関数は、定期的に利息が発生する証券の「未収利息額」を求めることができる関数です。
※ 未収利息とは
支払う期限が未達状態の利息のことを差します。
ACCRINT関数の使い方と構文
ACCRINT関数の使い方として構文は以下のとおりです。
ACCRINT関数構文
=ACCRINT(発行日, 初回利払日, 受渡日, 利率, 償還額, 頻度, [日数の計算方法])
ACCRINT関数の設定内訳
設定必須となる内訳を記載しておきます。
項目 | 意味 | |
---|---|---|
発行日 | 指定必須:証券の発行日 | |
初回利払日 | 指定必須:初回の利息支払いが行われる日付 | |
受渡日 | 指定必須:証券の受渡日。発行後の証券が買い手に渡される日 | |
(受渡日は、証券を売却せずに満期まで保有した場合の証券満期日を表す) | ||
利率 | 指定必須:年利率の意味 | |
償還額 | 指定必須:額面100通貨単位あたりの償還額(または額面額) | |
頻度 | 指定必須:年間の利息支払回数を指定する(年に1回=1、年2回=2...4など) | |
基準 | 省略可能:計算に使用する基準日数を示す数値を指定。 | |
計算方法 | 0または省略 | 0 = 30 日/360 日(NASD 方式) |
1 | 1 = 実際の日数 / 実際の日数 | |
2 | 2 = 実際の日数 / 360日 | |
3 | 3 = 実際の日数 / 365日 | |
4 | 4 = 30 日/360 日(ヨーロッパ方式) |
注意!発行日・初回利払日・受渡日は日付解析関数で指定する
ACCRINT関数にて指定必須の
- 発行日
- 初回利払日
- 受渡日
以上については、
- DATE関数
- TO_DATE関数
などを利用して指定も可能です。
説明 | データ | 備考 |
---|---|---|
発行日 | 2020/03/01 | 指定必須・関数定義 |
初回利払日 | 2020/08/31 | 指定必須 |
受渡日 | 20020/10/01 | 指定必須 |
利率 | 10% | 指定必須 |
額面価格 | 1000 | 指定必須 |
頻度 (年 2 回) | 2 | 指定必須 |
基準 (30 日/360 日) | 0 | 任意 |
ACCRINT 算出結果 | 1800058.333 | 結果 |
上記数式 | =ACCRINT(B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8) | 数式表示 |
ACCRINT関数の使い方 まとめ
ACCRINT関数の使い方でした。 ACCRINT関数を有効に利用するには、
- 発行日
- 初回利払日
- 受渡日
- 利率
- 償還額
- 頻度
指定必須となる上記の正確なデータを、前もって準備しておく必要があります。
OYAKUN
複数の分割払いを行っていて、ボーナス払いの未収利息額を求めるときなどに使うと良さそうですね!
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