広告

AVEDEV関数の使い方|平均値からデータ偏差の平均を求める

2021年2月17日

=AVEDEV(値1, [値2, ...])
または
=AVEDEV(A1:A100)

avedev

AVEDEV(アベレージディビエーション)関数は、データセットの平均値からデータの偏差の大きさの平均を求めます

※ 平均偏差はデータの散らばり具合を表す値で、平均偏差が大きいほど散らばり具合が大きいものとみなされます。

参考:AVEDEV関数ドキュメントエディタヘルプ

AVEDEV関数の使い方. 構文

AVEDEV関数の構文は以下のとおりです。

=AVEDEV(値1, [値2, ...])
または
=AVEDEV(A1:A100)※任意の範囲

AVEDEV関数の構文内訳

用語 意味
値1 標本の最初の値または範囲です。
値2,... 標本に含める追加の値または範囲です。

AVEDEV関数を使うときの注意点

注意1. 値は必ず2つ以上を指定する

値の引数として指定した値の総数が2つ以上ない場合は、#NUM!エラーを返します。

※ #NUM!は関数や数値に問題がある際に表示されるエラーです。

以下にサンプルを記載します。

サンプル式 AVEDEV関数結果↓
=AVEDEV(1000) #NUM!(表示結果は0)
=AVEDEV(1000,2000,3000) 666.6666667

指定した値の総数が1つのとき、表示結果は0が表示されていることが分かります。

注意2. テキスト値の指定は無効となる

AVEDEV関数では、値の引数に指定したテキストは全て無視されます

サンプル式 AVEDEV関数結果↓
=AVEDEV(OYAKUDACHI) #NAME?
=AVEDEV('OYAKUDACHI') #ERROR!

以上のように、AVEDEV関数の中にテキストを

  • そのまま入力しても
  • シングルクォーテーションで囲っても

どちらにしてもエラーとして返されます。

AVEDEV関数の使い方. Excelとスプシの違い

AVEDEV関数は指定した値の平均偏差を求めますが、ExcelとGoogleスプレッドシートでは引数の制限が異なります

  • Excelでは1~255の引数
  • スプレッドシートでは任意の数の引数

以上のように、スプレッドシートでAVEDEV関数を使う場合は引数に制限がありません

AVEDEV関数の実行サンプル

AVEDEV関数を実行するサンプル。

サンプル値(A列) AVEDEV関数結果(B列)
150 =AVEDEV(A2,A3)
200 =AVEDEV(A2:A3)
250 =AVEDEV(A2:A4)

実行結果↓

サンプル値(A列) AVEDEV関数結果(B列)
150 25
200 25
250 33.33333333

GIFで↓

avedev-gif2

AVEDEV関数の実行サンプル結果

avedev-kekka

AVEDEV関数は、STDEV関数と組み合わせるとより効果を発揮してくれます

参考記事:STDEV関数の使い方(準備中...)

AVEDEV関数 × GASのサンプル

AVEDEV関数をGASで利用する際の、かんたんなサンプルを作成してみました。

実装する表のサンプル。

サンプル値 AVEDEV×GAS↓
82
41
39
52

実装するGAS↓

function function avedev() {
var ss,sht,lastrw
ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
sht = ss.getActiveSheet();
lastrw = sht.getLastRow();
//AVEDEV関数をB2セルにセット
sht.getRange("B2").setFormula('=AVEDEV('+'A2'+':'+'A'+lastrw+')');
}

実行結果↓

サンプル値 AVEDEV×GAS↓
82 14.09905559
41
39
52
OYAKUN
OYAKUN
収集した値が、どの程度の偏差があるのか散らばり具合がすぐに分かりますね。

AVEDEV関数の使い方 まとめ

AVEDEV関数の使い方でした。

有効に利用するには、

  • 指定する値をなるべく隣接させる
  • テキストを途中入れない

といった感じでしょうか。

ExcelでAVEDEV関数を利用する際は、値の引数は1~255までといった制限があるので注意が必要です。

OYAKUN
OYAKUN
=AVEDEV(セル範囲)と指定する方が、=AVEDEV(A1,A2...)と指定するより簡単に同じ結果を求められます!

関連記事: ASC関数の使い方|全角または半角文字に変換する
関連記事: AND関数の使い方|すべての条件が満たされているか調べる
関連記事: ADD関数の使い方|2つの数値の合計を返す